【記事全公開】得意だった口頭プレゼンができなくなった 文筆業 鈴木さんの場合

仕事と家庭で、かなり多忙でストレスの多い生活を送っていた鈴木大介さん。やばいなぁと思いつつも、自営業ゆえ、その生活パターンを変えることができず、脳梗塞を発症。発症してすぐに、病棟で企画書を書いたのが「脳が壊れた」と言うベストセラー本。退院後も、執筆、講演と精力的にお仕事をこなす鈴木さんの1番の困りごとは、駅構内などの雑踏でのパニックでもなく、単純な作業ができないことでもなく...「言葉が出ない」でした。そして「脳疲労」と「怒りのコントロール」です。

専門家による寸評

言語聴覚士西村紀子

鈴木大介さんは、過労、喫煙、高血圧を放置、つまり生活習慣が原因と思われる脳梗塞。無茶な生活に見えますが、自営業、社長、ノルマの厳しい職場、介護や育児を一人で抱えている人など、こういう方は多いと思います。少しでも、異変を感じたら受診することをお勧めします。
復職にあたり「言葉の問題」が出てきます。入院中に企画書も書いてるのに? 言語聴覚士さんは「話せてますよ」と言ってるのに? 取材記者...

専門家による寸評

文章力養成コーチ松嶋有香

前の仕事である人物取材の記者にはやはり戻れないと鈴木さんは言いますが、それは残った障害特性に加えて「鈴木さんが病前通りのクォリティで取材をし、記事を書く」ということに、強いこだわりを持っていることも大きく関係しています。病後に壁に張り出した紙にあるように、病後でも納得のいく仕事ができない自分を許容するのがかなり困難でした。

「もともと毎日同じ場所に通勤し、組織の中で人の指...

インタビュー記事

取材の仕事を断念し まずは執筆の仕事へ

病前の主な仕事は、人物を取材して雑誌に記事を書いたり、それをまとめた本を執筆したりすること。またそうした書籍を原作にした週刊連載漫画のシナリオ執筆などをしていた鈴木さん。しかし病後は、この人物取材の仕事が一切できなくなったと言います。

「取材記者とは単に相手の話を聞くだけでなく、相手に合わせて言葉を選び抜いて、その時最も適切な言葉を、最も適切なニュアンスで、最も良いタイミングで投げかけなければならない仕事です。頭の回転がめっぽう遅くなり、この言葉の選択もタイミングもあらゆるものを失ってしまった結果、取材記者業については廃業するしかありませんでした」

一方、発症直後は、数行の文章を読んでも「読んだ先から文章の内容が頭から消えていく感じ」で読み込めなかった鈴木さんですが、自身で文章を書くという能力は失われませんでした。それで、書籍の執筆や連載漫画のシナリオから復職した鈴木さん。しかしそこでも、この「話しづらさ」が鈴木さんの仕事の足を引っ張ります。

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