ショートスリーパーに憧れていた 印刷業 田仲さんの場合

もともとPCをよく使用していたので、病後もツールを駆使し、苦手なところを補助しながら仕事をこなす田仲さん。日々のリハビリテーションも、ゲームなどを活用、できなかったことができるようになっていると気が付くと、とても嬉しいと言います

専門家による寸評

言語聴覚士西村紀子

脳卒中や頭部外傷は、ある日突然発症します。特に急性期病院では、これまで何不自由なくできていたことができなくなったショックと混乱で、リハビリテーションなんてやる気になれないという人が多いものです。そうした人達の心理を理解しつつも、それでも医学的に見て回復するスピードが速いこの時期を逃したくない私たちリハビリ職は、なんとか軌道にのせたいと焦るのです。ところが、田仲さんは、楽しかったと言います。昨日でき...

専門家による寸評

文筆業鈴木大介

 田仲さんのお話で最も興味深く、僕自身も痛いほど共感できるのが、クリエイティブな業務における「中断すると戻れなくなる」感です。元々高次脳機能障害には、一度始めた作業を中断するのが苦手になる特性や、中断したのちに元の作業に戻るのが困難な特性がありますが、これは僕も健常者だった頃には全く想像もしたことのない強い不自由でした。

 驚くのは、この「戻れない」が、やっている作業の質...

インタビュー記事

【特殊印刷20年】

田仲さんの病前職は、印刷業。一般的なオフセット印刷の製版会社で10年。その後は箔押しをはじめとする特殊印刷を得意とする印刷会社(分類としては製造業だそうです)
で、オペレーター(技術職)を長年続けた後、倒れるまでの3年ほどは営業部の係長として、睡眠時間4時間前後という多忙な職業人生を送っていました。
麻痺が軽かったのもあって、入院は2か月ほどで、お勤めの会社の専務が管理部の社労士と話してくれたようで、まずは午前中2時間の時短勤務からお仕事に戻った田仲さんでした。
元々副業としてデザインや雑誌に依頼されてのイラスト制作などの副業をしていた田仲さんは、会社に戻る前にはご自宅でその副業を再開しましたが、それら副業の仕事の質には病前とあまり変化を感じなかったそう。
けれども会社に戻る中で、まず困難に感じたのが、電話対応をはじめとする「音の問題」でした。

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